「厳しい先生」「優しい先生」とはどんな先生か?

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 前回、厳しい先生、優しい先生、という話に触れましたが、厳しい先生、優しい先生ってどんな先生でしょうか。

 一般的に厳しい先生というのは、いつも怖い顔で重箱の隅をつつくよう指導する先生、私もできるのだからあなたもできるでしょう、と敷居を高く見せる…そんな感じでしょうか。それは悪く言えば高圧的で、要するに言うことを聞かすことが目的になっていることが多いように感じます。
 私はこのような指導方法には否定的です。なぜならばこのような指導を受けていると、大半の人は「やらなければいけない」「怒られないようにやる」という気持ちで続けてしまうからです。そうすると、結果としてあまり長続きしないどころか、ピアノが嫌いになってしまうことにもなります。たとえ続いたとしても、先生の目ばかり気にして、先生に認められることが一番になってしまいます。さらに、人と比較すること、勝ち負けや肩書きばかりに目が行ってしまったりすることさえ起こります。

 一方、一般的に優しい先生というのは、一見良い先生にみえるけれども、この先生には何をやっても許される、と思える先生であって、悪くいくと甘えが許される先生、ということになりかちです。もし本当にこうなれば、もはや指導が成り立たなくなってしまいます。
 
 私は先生としての「厳しい」「優しい」はもう少し違う視点で考えたいと思っております。
 まず「厳しい」については、見た目の厳しいではなく、「ピアノを上達する」ためにやるべきことを指導する、その一点です。与えられた課題を自分なりにしっかり取り組む、指導を受ける際のルールは守る、サボったときに言い訳はしない、具体的にはそんなことに繋がるでしょう。それはピアノを身につけるまでが厳しい道のりだと分かっているからこそです。でも、それは慣れるまでは厳しくても、当たり前のことだと思います。

 「優しい」については、生徒さんのペースに合わせる、生徒さんの個性を受け入れる、どんなにゆっくりでも最後まで応援する、そこを重視しています。生徒さん自身の努力にしっかり向き合うこと、それが本当の優しさだと思います。

 ずいぶんと偉そうなことを書いてしまいましたが、このような指導をしっかりできるよう心がけていきたいと、いつも思っています。





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